GODOXの小さな不便から不安が生じる問題など

※元記事が他者を嘲り掲示板を荒らすため使用されたのを閲覧者の流入で知った。こうした引用やリンクは記事を公開した以上しかたないことではあるが、記事の主旨に反する行為で甚だ迷惑をしている。やめてもらいたい。

結論としてはGODOX製品は発売直後のロットには手を出さずファームウエア更新が1つ2つ出たあたりがよいだろうし、買うなら多少高くても正規輸入代理店からがよいだろう。また問題を自己解決できないようなら購入すべきではない。

もしかしてではなく、それそのものとして「売りっぱなし」ですよねGODOXさん? という話をしたいと思う。

中華人民共和国のストロボメーカーGODOXが、スウェーデンに本社を置くProfoto社のストロボA1を模倣したV1という機種を発売したことで、私の同社に対しての気持ちはかなり変化した。GODOXはリチウムイオンバッテリー使用のストロボ各種を安価に製造販売するメーカーで、ロケ先で落下させようが水没させようが惜しげなく使い倒せる点と、それだけでなく既存メーカーの間隙を縫う気が利く製品を評価してきた。これらは未だ変わらないけれど、A1を模倣してV1を発売するのはどうにも悪手と感じる。

更に、ひところ話題になっていたGODOX製品の発火問題がまたくすぶりだした。GODOX製品のリチウムイオンバッテリーを充電中に充電器が発火する問題が(実際には相変わらず発生していたのだろうが)再びいくつか事例として報告されたのだ。昨今の事例で発火した個体が最近のロットなのか過去のロットか不明な点もあるのだが、ここ1年くらいに購入した個体の充電器が異常な発熱をした例が身近なところで起こった(私の環境ではない)。GODOX製品の基板が雑なつくりなのは改善されていないようだ。

こうなると事務所なり自宅を留守にするときバッテリーを充電してよいのだろうかと不安になる。GODOXがリコールをかけて回収、改善版との交換をしたり、シリアルナンバーに基づいてどのロットが危険なのか公開しているならよいのだが、GODOXが梨の礫なので輸入代理店も対応できない状況にある。大概は発火しないのだろうが、いつ発火するかもしれないのだから家を焼くくらいなら多少高くても他社製品を購入したほうがよいと考える人も出てくる。

私はGODOXのクリップオンストロボとAD360を複数台使用している。冒頭に書いたようにガシガシ使い倒すのに向いているから使っているのであるし、先日もロケ先でアスアァルト上にけっこうな勢いで転倒、落下させたけれどこれといって壊れなかったし壊れたところで心の痛手と財布の痛手が小さいところにメリットがある。

ただ充電器の発熱以外にも、GODOX製品にはいろいろ課題が存在し続けている。まず機器のユーザーインターフェイス(UI)が不出来かつマニュアルの出来もよくない点。次に、ファームウエアアップデートがWindows環境を通じてして行えず、Windows環境でもあまりスマートに対処できず失敗する例がある点(V1等でMacでの更新が可能な[G3ファーム]が採用されはじめた)。UIのつくりとマニュアルが不出来なため、当サイトに掲載している設定方法の解説は連日満員御礼状態にある。これはたぶん買ったはよいものの使えず困った人だけでなく、当サイトを見て設定できた人でも数日後から数ヶ月後に何かをしようとしてまたわからなくなっているのだろう。ファームウエアアップデートについては、やらなくても使えるならどうでもよいと考える人もいるだろうが、不具合がけっこう残っている点を修正しているので使っていて「?」な場面を経験している人はアップデートしたほうがよいのだ。

発熱・発火にしろ、UIとマニュアルの不出来とファームウエアアップデートにしろ、国内の代理店経由の製品つまりケンコートキナー(このほかトキスターへのOEMもあった)が扱っているものを買って対処すべきで、安さをとって野良輸入業者の扱い品をAmazonなどで買った場合はすべて自己の工夫と責任で使わなくてはならない。当サイトに掲出の設定解説だって商売で掲載している訳ではないから、いつ私が削除するか知れたものではない。発熱・発火の問題で被害が出ている人もいて、これがケンコートキナーの扱い品ならクレームを入れる先がはっきりしているし、とうぜん機器の不具合なので同社が何らかの対応をしてくれるだろう。家が燃えたら、多少対応されても元も子もないけれど。

イケイケヤレヤレがGODOXの姿勢で、これがそのままユーザーのメリットに直結していた。だがこれは見切り発車の連続だったのも事実で、発熱・発火問題がいまだくすぶっていたり前述の諸問題がいっこうに解決されないのは見切り発車後に積み残した問題が回収されていないのを意味する。そしてA1が目立って評価されたらV1という模倣品を出した訳で、これまで至らぬところは目をつぶってメリットを享受してきた私も「なんだかなあ」とため息がこぼれるのである。

私の姿勢はある意味一貫していて、使い捨てではないけれど惜しげも無く使えるかどうかでGODOX製品を選択・使用している。だからmaster・slave機能がない単純な機種、TTL調光がない機種を出し続けて欲しいのだが、近頃は高機能・高付加価値な製品に特化させようとしている。Profoto A1が買えずGODOX V1が必要な人もいるだろうけれど、私にとって70W程度の出力なら既存のV系やTT系で十分であるし、なによりプアマンズA1の模倣品を使うのはかなり恥ずかしい。しかも内部がいまだ雑なつくりのようで安全性に懸念が残り、GODOX自身もこうした不安を解消するユーザーへの広報ひとつしないままだ。こんな今日この頃で、安いのはよいとしてどんなものなんだろうと悶々としてしまうのだった。

もう一度書くけれど、売りっぱなしはいけない。

© Fumihiro Kato.
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古い写真。

・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なる人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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