内容が古くなっている場合があります。
いろいろ試したいと思う気持ちのなかにも先入観や想定外を嫌う心理が潜んでいる。なので進んで寄り道をして、気持ちのぶれを正直に表現してみるに越したことはない。今回のロケは作品云々ではなく、体調がどのくらい復調したか足慣らしを目的にしていた。20代だったら多少の病気のあとでも、かなり無理がきくし、そうした無理が楽しいけれど、もうそういう体力は私にはない。体力と撮影はとても密接で、機材の重さに耐えられるか、精神的余裕をもって撮影できるか、行き帰りを安全に移動できるか、様々な面で影響が現れる。体が動く間は、自分で運転してロケ地へ移動したいと考えている。移動そのものに意味があると思うからだ。そんなこんなで往復で330kmほど移動して撮影を行なった。
いくら足慣らしのお試し撮影とはいえ、本気にならざるを得ない。秋というのに真夏日のような陽射しと気温と湿度はきつく、いつもと違う何かへ導かれて進む途中に何度引き返そうと迷いが生じたことか。ほらクルマで移動していても、何かを求めるときは歩き回るからね。でも結果が芳しく、これから進む方向も見えたので満点としたい。
Fumihiro Kato. © 2017 –
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.
なお当サイトはTwitterからのリンクを歓迎しません。