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なんというか、ぱーっとしない気分だったのでひさしぶりに50mm F1.2を装着して、なーあんにも考えずバシャバシャ撮ったわけです。ほんとなんにも工夫しないし、絞りは開けたまんまだしで、これといって意味のない写真だけど、撮ることそのものに意味があるという例のアレ。いやー、こんなとき50mm F1.2はいいですね、ハイ。
最近はタムロンの45mm F1.8が大活躍で、お株を完全に奪われていたレンズではあるけど、なかなかどうして。正式な名前はNIKON Ai Nikkor 50mm F1.2S。真面目(クソ真面目のほうが適切かな)なレンズだけど、現在の感覚では隙だらけではある。最初からポンコツを目指したのとは違う、隙の存在がよいのかもしれないね。もしお手元にまだない方は、製品ラインナップから消えた Ai S タイプの他のレンズを買う前に、まっさきに新品を購入したらよいかと思う。
というのも、隙だらけではあるのだが、他の焦点距離のレンズで気になる古い調子はよいけどちょっと使い所が微妙なところがたいへん少ない。これは収差がどうとか難しい話をしているのでなく、カメラに着けて、フアインダー覗いて、シャッター押してというあくまで感覚的なもの。ファインダーがすかっと明るくて、画角が肉眼のそれよりやや狭い感じというか。
私はお小遣いからフィルム代と現像代をきゅうきゅうしながら捻出して撮影していた子供時代が長いので、かなりの期間をミノルタの55mm F1.7一本で過ごした。これMDではなく、MC。その後、あこがれの135mm F3.5のMCを質流れ品から買って、またまた時間が経過してから28mm F3.5を手にいれた。28mmでやっとMDに追いついたのだけど、発色とコントラストには度肝を抜かれた。ま、それくらい古いレンズで撮影し続けていたことになる。で、55mmでなんでもかんでも撮影したのはよい経験になったし、なんだかんだ言ってもいまだに標準レンズが好きだったりする。
こんな話はほんらいどうでもよいくらい、なーあんにも考えずバシャバシャ撮るのは気分転換によいものだ。
Fumihiro Kato. © 2017 –
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