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ここ二ヶ月くらい今年は冷夏になるのだろうと思い、天候やら気温やら湿度やら陽の光の加減が1988年とそっくりだなと感じていた。
あの年は、私にとって大きな転機だったのでよく憶えているのだった。
1988年はなだしお事件やリクルート事件発覚があり、低温や大雨、長雨、寡照に見舞われることが多く典型的な冷夏だった。昭和天皇が開腹手術を受けられ、翌1989年は昭和64年であり平成元年を迎えた。
1989年はオウム真理教による松本弁護士一家殺害事件が発生し、年末には東証の大納会で日経平均株価が史上最高値の38,957円44銭を記録し、翌大発会から株価は下落に転じてバブル景気の崩壊へ進んだ。
陰謀論やら宿命論ではないのだが、ここ数日のやるせなさすぎる出来事であるとか、芸能界の世界で前時代まで大きな力をふるっていたものがガラガラ音を立てて崩れはじめ実業の世界にも波及するであろうありさまは、昭和から平成がそうだったように令和もまたそうなのかと錯覚なのだろうが思わずにいられないのである。
何を言っているかわからないだろうが、なんとなく伝わる人にだけ伝わればよいだろう。
© Fumihiro Kato.
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