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バックパックまたはリッュク型のカメラバッグは、機材が大きめ、多めの徒歩行に最適なのだが、あのデザインはどうにかならんもんかと常々悶々としてきた。黒っぽい変な虫を背負っているように感じられたり、いかにも写真を撮影にきましたよ的な仰々しさが好きになれない。でも、あれしかないしなという。しかも、どう考えても価格がお高い。
ここに不満を図にしたが、ざっくり二つの問題に分類できる。1.価格の割にデザインが壊滅的にダサい。2.内部仕切りとアクセス方法どちらも、あちらを立てればこちらが立たず的なもどかしさがある。
過日、再入院の際の荷物を持ち運ぶバックパックを求めてIKEAへ出かけた。目当ての品は、これ。
FÖRENKLA:IKEA FAMILY
メンバー価格¥ 5,999 通常価格¥ 7,999 https://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/80313573/
私はメンバー価格で購入した。
なかなか丈夫そうだし容量たっぷり。で、これを買って帰宅してしみじみ眺めているとき、ふと「これってカメラリュックになるのでは」と思った。というのも、ドンケのショルダー同様の頑丈な帆布であり、トップに大きな開口部、サイドに全開口可能なファスナーの窓があるなど様々なカメラリュックの不満点の解消あるいは便利機能があったからだ。ちなみに底部は靴を収納する部分で、何も入れなくてもクッション性がある。
FÖRENKLAにドカドカと機材を入れればよいのではないか。整理整頓できれば越したことはないが、私の使用実態からいって引越し荷物のようにあれもこれも詰め込むケースは皆無で、最大でライカ判カメラ2台と中判1台でそれぞれにレンズを装着させ、さらに交換レンズ1本くらいだからさっと入れて出せればよし。これでは機材同士がぶつかるので、これを。
この製品がよいかどうかわからないが、似たようなものは他にもある。いずれにしても、この手のバックパックを使用するシーンで「さっと出して、さっと仕舞う」という撮影を私はしない。A地点からB地点に移動し、被写体を確認して必要なレンズ付きカメラを用意する、という用途である。FÖRENKLAでは耐衝撃性がないと思われるかもしれないが、ドンケのバッグが帆布製であることを考えれば転倒さえしなければ大丈夫だろう。
FÖRENKLAはカメラリッュクではないので、カメラリュクの「黒っぽい変な虫」的外観になるのを免れていて、あたりまえだが普段使いのバッグとしても使用できる。
さて、理屈通りに使えるか再入院後の作品ロケで検証したい。
Fumihiro Kato. © 2017 –
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