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Capture Oneには不測の事態に備えたバックアップ機能がある。読み込んだRAWデータを元フォルダと別の場所に保存するバックアップ機能と現像作業を終了する際に調整内容をバックアップする機能である。いずれも保存先を任意の場所に選択することができる。
[読み込んだRAWデータを元フォルダと別の場所に保存するバックアップ]は読み込み時のUIに[バックアップを有効にする]と[場所]の選択項目があるので機能を有効にしている人は間違いなく保存場所を意識的に選択しているはずだ。
[調整内容のバックアップ]は元データ(前記した読み込んだRAWデータ)のバックアップは行わないが、調整した内容やマスクなどをバックアップする。このバックアップの設定は[環境設定]内にありデフォルトで保存が有効になっているため、[いつ][どこに]バックアップされているか意識していない人もいるだろう。
[調整内容のバックアップ]のデフォルトの保存先はPCのシステムがあるローカルストレージだ。そして厄介なのは、バックアップがけっこうなサイズに肥大したときだ。数年間使い続けたままだと、1作業ごとのバックアップが数KBから数百MB程度であったとしてもトータルで数百GBまで達する(もちろん放置し続ければTB級のデータ量になる)。こうしてストレージの大半を消費しかねない容量になり得るのだ。
バックアップ先がどこかわかっていても、Capture Oneを使い始めて日が浅い人はここまで膨大な容量になるとは知らず思わぬ落とし穴になりかねない。
調整内容がバックアップされているのはローカルストレージの次に示す場所だ。Macの場合 ユーザー/ライブラリ/Application Support/Capture One/Backups に調整内容が保存されている。[環境設定]の[一般]内に保存先のパスが表示されているので確認してもらいたい。バックアップはカタログ名ごとフォルダーがつくられ、作業した日時ごとのフォルダーに差分が保存されている。(カタログ名.cocatalogdbのデータと調整内容の差分が保存されている)
もちろんローカルストレージに保存したままでもストレージの容量に差し支えがないなら問題ない。バックアップの必要性を感じないなら[設定]で無効にしてもよい。外付けのストレージに保存先を変更してもよい。
では保存されているバックアップを削除可能か? 削除可能だ。文字通り調整内容のバックアップであるし、そもそも機能を無効にできるのだからカタログさえ現存しているなら何ら問題なく作業ができる。
私は2つのバックアップ機能ともに有効にしているが、[読み込んだRAWデータ]のバックアップのほうが大切で[現像内容のバックアップ]は念の為くらいに考えている。というのも原版であるRAWデータを失うほうが圧倒的に痛手だからだ。そして調整内容のバックアップ先は外付けストレージにしている。
ちなみに、カタログ名.cocatalogdbのデータはアイコンがカタログと同一である。しかし、このデータをダブルクリックしてもCapture Oneが起動するもののカタログは展開されず現像作業はできない。カタログファイルを失ってバックアップ先のカタログ名.cocatalogdbで復旧させようにも不可能なのだ。
© Fumihiro Kato.
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