PeakDesign エブリデイバックパックはどうなのかの続き

一眼レフとレンズ双方を複数持ち出すなら30Lがいいよと「PeakDesign エブリデイバックパックは30Lを買うべき」と題して過日書いてから、このデイパックは機材の出し入れをする場面でショルダータイプのカメラバッグなのだと改めて思った。これはデイパックの左右側面に大きな開口部=ほとんど全体をフラップ化したおかげだ。こうした特徴やら前回書けなかったことなどをまとめてみたい。

デイパック型の背負うカメラバッグの難点は撮影中の機材の出し入れについてほとんど考慮されていない点だ。左右側面に開口部があるものは、一眼レフを出し入れするのに精一杯なサイズの開口部しかない。背面を全開口するものは、肩紐というか肩ベルトを肩からはずした上で腰のベルトに沿ってくるりとバッグを体の前面に持ってこなければならない。バッグを地面に置くのを厭わなければどうってことないのかもしれないが、けっこう汚れるし、それだけで手間である。

次なる問題は気室に無駄が多いというかおせっかいが過ぎるものが多い。まず日常のあれこれを入れる独立した気室っている? なのだ。必要な人もいるだろうが、徒歩旅を続けながら撮影する人には専用の気室は小さすぎるだろうし、大きなものはカメラバッグと定義するのがおかしい気がする(カメラも入れられるバックパックだよね)。また機材の保護を重視するためインナーケースを使うものは、機材の出し入れの面で前述したような難点がある。機材の保護は大切だが、ぺらっぺらのドンケのバッグを使っても機材がやたら壊れるわけではないのだから、そこそこでよいと思う。

機材の出し入れと気室の問題は、バッグメーカーがあまたある撮影スタイルを絞り込めないまま製品化している結果ではないだろうか。山用に特化したアレとかは別なんだけど、カメラマンが監修したとかいうのはデザイン性だけは他と違うが内容にこれといったアイデアがないし都市用をうたうアレとかもまた。エブリデイバックパックははっきりしていて、機材や他の荷物が少ないなら20L、多いなら30Lで、これ以上は多くの場合持ち歩くことはないだろうと割り切り、ショルダータイプとバックパックタイプ互いのネガな部分を消している。これが機材の出し入れをする場面でショルダータイプのカメラバッグとして形になっている。

エブリデイバックパックについていた取説的なものをコピーしてみた。ちなみにコンパートメントを使ってレンズとカメラをレイアウトしたものは、30Lでこの通りやると最上部がすっかすかの空気だらけになる。なので、機材の量が少ないなら20Lが向いていると言えるだろう。とはいえ取り出しやすさ、どうしても大柄な一眼レフといった点もあり大は小を兼ねる30Lというところはある。

バックパックへの荷物の詰め方は、上部ほど重いものを入れるのが基本だ。このほうが重量を感じにくくなる。ただ冒頭に書いたように上部がすぼまる形状で自ずと開口面積が狭くなるので機材を取り出しにくくなる。クッションでできたインナーケースや何分割もできる間仕切りが機材の出し入れを制限しているのを前掲の取説を見てもらえばわかるだろう。エブリデイバックパックは両サイドからのアクセスを前提にしていることもあって縦は最大2分割で、横はご自由にとなっている。横は開口フラップの形状を考えて使い方を考えることになる。

ここで再び、エブリデイバックパックは背負えるショルダーバッグ論だ。エブリデイバックパックそのものが使えるバッグか、あるいは20Lか30Lか検討する際は、手持ちのカメラやレンズのサイズを前提として、公表されている縦横厚さの各サイズをショルダーバッグとして想定しながら読み取るのがよいだろう。バックパックというと容量(体積)に目がいくものだけれどね。最大上下二段になって底側からもアクセスできるショルダーバッグとして考えると自分に向いているか、どちらのサイズがよいか把握しやいと思うのだ。なおエブリデイバックパックは防水性についてことさら語られることがないが、多少の水分なら表面に水滴が丸く転がる程度には耐水性があることを付け加えておく。

Fumihiro Kato.  © 2018 –

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

 

Profile

F.Hiro.K
加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato a.k.a Hiro.K
写真家・作家 / Photographer Author
・北海道北見市生まれ。
・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。
・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。
・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他)
・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。
・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材、MIT Museum 収蔵品撮影 他。
月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。
・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」他、小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。
・獅子文六研究。
・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。
・各メディアにおけるスチル撮影。
・オリジナルプリントの製作、販売。
・JSAHP正会員
Translate »