PeakDesign エブリデイバックパックは30Lを買うべき

遅ればせながら某大型店のポイントが貯まったのでPeakDesign エブリデイバックパックを買った(というかポイントを使って手に入れた)。趣味のよい黒い紙袋の梱包を見たとき、「あらま30Lは大きいな」と思ったが袋から出してみたらそれ程でもない。日常使いでカメラ1台と用品をオシャレに持ち歩くなら20Lで十分だけど、本格的にあれこれ入れようとするなら間違いないのは30Lだ。私のように一眼レフのカメラ3台に望遠、標準、超広角レンズをそれぞれ装着したまま移動するちょっと異例なケースだけでなく、カメラ2台程度とレンズ数本であっても30Lのほうがよいと思う。ここは断言して、「思う」を取っ払って「断然向いている」とすべきかもしれない。ちなみに色は30Lのブラックだ。

作品づくりのため絶好の撮影地点を探しながら歩く場合の理想のバッグは、私の場合ショルダーバッグだ。なぜなら地面にバッグを置くことなくカメラを容易に出し入れできるからだ。砂地や泥濘地にバッグは置きたくない。しかしショルダーバッグは、大型のものであってもカメラ2台にレンズ付きを収納するのが精一杯である。もちろんレンズ付きのカメラを3台を入れられるものはあるし、私が使用しているマンフロットのバッグにも入る。でもぎゅう詰めになり、出し入れが簡単とは言い難い。そこで携行容易なバックパック形式のカメラバッグが便利そうなのだが、地面に置かず出し入れできるカメラは1台くらいだ。ウエストのベルトで固定して背中から腹側にくるっと回してバックパックを全開口できるものもあるけれどはっきり言って面倒臭い。そこでエブリデイバックパックなのだ。両側面がぱかっと大きく開くので、ショルダーバッグ同様の使い勝手になる。

ではなぜ30Lのほうがよいのか。以下の図は、PeakDesign エブリデイバックパック30Lの寸法を表している。

こんなに大きなものはいらないと思うでしょ。ところが、ライカ判フルサイズ一眼レフを3つに区切られた部分に1台づつ並べて入れてぎっちぎちにしないようにするには、これくらいのスペースが必要なのだ。20Lも気室最上部をもっとも大きくすれば同様の配置が可能だと思うが、幅の寸法で長めのレンズを装着したカメラでつらくなる。ぎっちぎちに詰め込むと、ショルダーバッグ同様の使い勝手から遠ざかるので敢えてエブリデイバックパックを買う意味がなくなる。30Lをためらう人は、背負ったとき人体に対して大きすぎないか不安なのではなかろうか。バッグそのものの自重が重すぎないか懸念しているかもしれない。私は体が大柄なので標準的な身長の人にとっての参考値にならないかもしれないが、大騒ぎするほど大きくも重くもなかった。エブリデイバックパックはデザインがシンプルなので小さめに見えるかもしれない。

カメラ3台に望遠、標準、超広角レンズをそれぞれ装着したまま移動するのは例外的としても、そもそもバックパック形式のカメラバッグは様々な機材を現場に持ち込みたい人のためにあり、超望遠域を含むズームレンズだったり、ストロボなどのライティング機材だったりまで運べる余裕が求められる。こうなると重量は別として、レンズ付き私が携行するカメラ3台より嵩が張るので最大20Lのエブリデイバックパック20Lでは足りなくなるのが必至だ。レンズはまだしも、クリップオンストロボは案外収納に苦慮するものでスペースを有効に使いにくい。

エブリデイバックパックの内容をおさらいしておく。開口部は上部と両側面で、いずれも全開口可能。内部の間仕切りは3つで、それぞれ幅を1/2にできる。クッションは最低限必要十分なもので、これでは心もとないと感じる人がいるかもしれない。私はクルマ移動の最中はマンフロットのバッグに機材を入れ、現地に到着したら機材を移し替えようと思っている。でもショルダーバッグの基本形であるドンケと比べたら保護性能はあきらかに高いし、他のバッグと比較しても大きく性能が低いわけではない。岩場で背後に転んで全体重がかかるような場合でないなら、エブリデイバックパックのクッションで十分であるし、こんな非常事態でカメラを守れるバックパック形式のカメラバッグは皆無だろう。

Fumihiro Kato.  © 2018 –

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・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なり人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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