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Affinityは買切り制かつ安価なグラフィックソフトだ。しかもレンズプロファィルを持った現像機能がある。フォトショップとの置き換えをベンダー自ら宣伝しているように、とても魅力的に思える。なので、試用版をインストールした。
単刀直入に感想を書くと、他の操作は別として写真のRAWファイルを扱うと動作が重すぎて、せっかくの魅力的な現像調整機能が活かせない。主観では、現像品質があまり好ましいものでなかった。もう少し具体的に、以下に要点を書いて行く。
◾️好ましい点
1.必要十分以上の機能を持っている。
2.マスクの設定、グラデーションの設定など、個別箇所を選択する機能が扱いやすい。
3.自動マスクの機能があり、輪郭を細かく描かなくてもよい。
◾️好ましくない点
1.現在主流の高画素機のRAWデータを扱うには動作が緩慢すぎる。
2.RAWデータを開いたときのガンマ値は、たぶん直線的なガンマ1の値で、従って画像の見た目は他のRAW現像ソフトに比べてかなり低コントラストだ。
すべてを緩慢さがスポイルしている。また、展開された画像がガンマ1であっても構わないが、人によってはここからどのように手をつけたらよいかわからない可能性がある。ビネット(周辺光量)の意図的調整に、範囲、強度、中心部の広さと操作できる項目が多いのはかなり使い出がある。部分調整は、一般的な現像ソフト同様の項目が操作できるが、Capture Oneの万能性と比較するとやはり操作範囲が狭い。
といった感じだった。現像の仕上がりは私好みではないが、他の人には違うかもしれない。とても自然な感じに仕上がるとも言えるけれど、DXOよりもそっけないような、穏やかな見た目というか、あくまでも個人的な感想としては強さに欠ける。何れにしても動作が緩慢で、RAW画像を開くだけで無反応な時間が続くのは問題だと思う。ただ、グラフィックソフトとして考えると使い途はある。メインに使う現像ソフトにプラスして手元に残すのは悪くない印象だ。
Fumihiro Kato. © 2018 –
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