フィルムスキャンその後で

フィルムスキャンは撮影と違い、それそのものが心おどる作業ではない。とはいえ、スキャナーの性格をちゃんと知ったうえで機械に任せればよいのだから、あまり暗い気持ちにならなくてもと私は自分を励ましている。暗い気持ちになるのは手間だけでなく、ゴミ取りにまつわる諸作業が原因とも言える。ブロアでいくら丁寧にゴミを吹き飛ばしても切りがない、なんてときは泣きたくなるかもしれない。

フィルムをスキャンするくらいだからAdobe Photoshopは所有しているのではなかろうか。Photoshopがあるなら、修復ツールで案外簡単にゴミを消せる。スキャンした画像に限らず、カメラのセンサーに付着したホコリが目立つときも作業は同じである。

では「修復ツール」について説明する。

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これが修復ツールのアイコンだ。

修復ツールのアイコンをクリックすると、いくつかのツールが表示される。このうち「スポット修復ブラシツール」と「修復ブラシ」ツールの使い方をマスターしておくべきだろう。

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ツールのうち「修復ブラシ」は、optionキーを押して指定(サンプリング)した場所を、修復する箇所にペーストする機能だ。スタンプツールと違うのは、修復しようとする箇所の周囲を自動的に参照して違和感を感じにくいかたちで画像の手直しができる点だ。スタンプツールは、単純にコピー & ペーストである。

「スポット修復ブラシツール」は、修復しようとする箇所を指定するとその周囲を自動的に参照して違和感を感じにくいかたちで手直しする。ただAIが周囲の様子をサンプリングするので、うまく行く場合はよいが、意図しない背景がペーストされる場合がある。

いっけん「スポット修復ブラシツール」のほうが簡単に思えるかもしれないが、背景との馴染みを考えると「修復ブラシ」のほうが成功率が高い。では、「修復ブラシ」だけで済むかとなると否だ。私は、スタンプツールとの併用でゴミ取り、センサーの汚れの黒点取りをしている。

Fumihiro Kato.  © 2016 –

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Profile

F.Hiro.K
加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato a.k.a Hiro.K
写真家・作家 / Photographer Author
・北海道北見市生まれ。
・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。
・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。
・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他)
・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。
・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材、MIT Museum 収蔵品撮影 他。
月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。
・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」他、小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。
・獅子文六研究。
・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。
・各メディアにおけるスチル撮影。
・オリジナルプリントの製作、販売。
・JSAHP正会員
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