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他人が既に行ったコトやモノを予習復習してテストに解答を書き込むような仕事は特殊な仕事ではない。だいたい世の中は、このようにして出来上がっている。特殊ではない仕事があるのだから、特殊な仕事も存在する。求められている解答なのかさえわからないコトやモノを絞り出す仕事だ。こういったものは、現時点で良いものか悪いものか誰にも判断がつかない。誰にも判断がつかないコトやモノを絞り出し続けるのだから覚悟がなかったらやっていけない。覚悟がないなら、手を出すべきではない。
ではいつ判断をつけられるようになるのか。そんなことは、これもまた誰にもわからない。優秀な種は発芽率が高いとはいえ、その後に天候の悪化などあれば発芽せず腐るだけだ。コトやモノもまた、時代の巡りや人間の右往左往に影響される。この先、時代がどうなるかなんてわからない。明日、地球が崩壊する事態になるかもしれない。地球が崩壊するなら、人類が存在した痕跡すら残らず宇宙の歴史から消え去るのでまだ納得しやすい。人類がまだまだ生き残り、つまらない話で右往左往して時代が変わり、結果として自らの仕事が埋もれるとしたらどうだ。
あと300年、この写真は風雪に耐え生き残れるか。生き残った先の時代に、存在感を示せるか。考えるのはこれだけである。
Fumihiro Kato. © 2016 –
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