覚悟がないなら

他人が既に行ったコトやモノを予習復習してテストに解答を書き込むような仕事は特殊な仕事ではない。だいたい世の中は、このようにして出来上がっている。特殊ではない仕事があるのだから、特殊な仕事も存在する。求められている解答なのかさえわからないコトやモノを絞り出す仕事だ。こういったものは、現時点で良いものか悪いものか誰にも判断がつかない。誰にも判断がつかないコトやモノを絞り出し続けるのだから覚悟がなかったらやっていけない。覚悟がないなら、手を出すべきではない。

ではいつ判断をつけられるようになるのか。そんなことは、これもまた誰にもわからない。優秀な種は発芽率が高いとはいえ、その後に天候の悪化などあれば発芽せず腐るだけだ。コトやモノもまた、時代の巡りや人間の右往左往に影響される。この先、時代がどうなるかなんてわからない。明日、地球が崩壊する事態になるかもしれない。地球が崩壊するなら、人類が存在した痕跡すら残らず宇宙の歴史から消え去るのでまだ納得しやすい。人類がまだまだ生き残り、つまらない話で右往左往して時代が変わり、結果として自らの仕事が埋もれるとしたらどうだ。

あと300年、この写真は風雪に耐え生き残れるか。生き残った先の時代に、存在感を示せるか。考えるのはこれだけである。

Fumihiro Kato.  © 2016 –

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Profile

F.Hiro.K
加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato a.k.a Hiro.K
写真家・作家 / Photographer Author
・北海道北見市生まれ。
・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。
・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。
・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他)
・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。
・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材、MIT Museum 収蔵品撮影 他。
月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。
・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」他、小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。
・獅子文六研究。
・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。
・各メディアにおけるスチル撮影。
・オリジナルプリントの製作、販売。
・JSAHP正会員
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