私はBaroqueだった

昔のOfficeサイトに20代前半に撮影した写真を掲載して与太話をしたけれど、80年代から90年代にかけて私の撮影テーマはバロックだった。既にコチラのサイトの表玄関に掲載しているのでご覧いただいただろうが、バイト先で知り合った彫刻家の猪狩庄三氏に背景オブジェを制作していただき(もちろん自腹です)バロックをテーマとしたポートレイトまで撮影している。ちなみに撮影関係の助手仕事をしていた先の機材を借りるなんてあり得ず、スタジオを抑える予算もなく、アパートの六畳でbaroqueシリーズのポートレイトを撮影したのだった。しかも当時、大型ストロボなど手元にあるはずもなく、フラッドランプ(写真撮影用のランプ)を光源にしている。フラッドランプの光量は乏しく、そのくせ発熱量は暖房器具ほどある。触れば火傷するくらいはある。よくもまあ撮影したものだし、撮影に協力していただけたものだ。で、撮影後はすぐ現像。フィルムの乾燥を待ち、引き伸ばし。これら暗室作業も、いつものようにこの六畳間でやっている。半切りに伸ばし、セピア系の調色を施しプリントの退色・劣化を防いだ。作品のテーマだけでなく、私自身も内なる中世が終わり文芸復興の時代に突入していたのかもしれない。なにかが破裂しとどまるところを知らぬ勢いで延焼していた時代だったのだろう。

 

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Fumihiro Kato.  © 2016 –

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Profile

F.Hiro.K
加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato a.k.a Hiro.K
写真家・作家 / Photographer Author
・北海道北見市生まれ。
・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。
・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。
・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他)
・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。
・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材、MIT Museum 収蔵品撮影 他。
月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。
・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」他、小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。
・獅子文六研究。
・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。
・各メディアにおけるスチル撮影。
・オリジナルプリントの製作、販売。
・JSAHP正会員
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