ヌケと解像感をよくして次に悪くする

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五里霧中(ちょっと大げさかな)と言いたくなるガスった状況で、かつ霧の表現としてはいろいろ残念な中途半端さで撮影せざるをえず、これを心理的な表現にリカバリーする件について記事化した。リカバリーというか「意図を反映させる」が正しいだろう。

カラー写真では色の違いや色の明暗比によって成立するが、モノクロでは色フィルター効果を用いてもどうにも腑に落ちないケースがある。今回はこれであったわけだ。肉眼では見えないものでも、記憶では過去の経験等から補完されて「見えていたもの」「見えてほしいと願うもの」が生じる。例示する前回の製作途中の写真では、遠方にあるパイプライン等と風力発電の羽の立体感だ。補完された記憶と別にしても、遠方のパイプラインとラインのための橋が黒々とした固まりになった状態は美しいとは到底言えないものだった。

そこではっきりさせたいものを詳細化させる作業を行ったのが前回記事である。

ただこれでもまだ何かが違うため、今度は意図的に抜けと解像感を悪くする作業をした。正の方向に振ったものを、負の方向に戻すのは意味がないように感じるかもしれない。しかし、一旦ヌケと解像感をきっちり出して塩梅を見ながら負の方向へ向けるのは簡単だが、黒々とした固まりを微妙な量で詳細化させるのは困難だ。

これがテスト段階のもの。

もうすこし考えてみたいと思う。

Fumihiro Kato.  © 2017 –

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連絡 CONTACT

・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なり人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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