2018年大収穫だったアプリ

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個人的な範囲で訊かれる「ロケ場所と時刻どうやって決めてる?」という質問への答えが今年はちょっと進化した。写真を撮影している人なら既に採用しているかもしれないが、太陽の軌道と高度、南中時刻などわかるアプリが今年最大の収穫だった。今まで経験と日の出日の入りの時刻をもとに推定していたロケ地の向き不向きと最適な時刻について、太陽の軌道が正確に把握できるようになり調べた段階で仕上がりのほとんどが想定できるようになった。

そして思ったのは「海を撮影する人のうち日本海側在住の人は恵まれている」だ。海についての私の最初の記憶は日本海側の景観であり、日本海側で暮らした経験をいまだに引きずって撮影している。日本海側では水平線にレンズを向けるとき(大概の時間帯で)太陽は背後から世界を照らしている。したがって安定した照明になる。太陽がフレームに入る効果を得たい人にとっては最悪かもしれないけれど。

ということで、いよいよ来年は日本海側に海景のロケ地を拡張する(つもりだ)。いままで撮影での違和感の原因が様々に思いついていたのだけど、太陽の軌道と高度をアプリでまざまざと見せられると前述の問題が最大唯一であると考えるほかなくなった。アプリの力を借りる前から原風景の地に行くのを考えないわけではなかったが、過去に訪れたとき景観がまるで変わっていたり、あの場所を撮影したらシリーズはもうおしまいになるだろうと覚悟していたりで、最後の最後にとっておいた。だけど、やはり新潟に行かなくてはと急かされているような気分に今はなっている。

私にとって海、浜、砂丘とは新潟小針海岸と周辺なのだ。

Fumihiro Kato.  © 2018 –

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・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なる人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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