本日さまざまで夜に至る

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不快な感情から何も生まれない。ほんとうにさまざまな考えと感情が去来した一日だった。とやかく書かないが告訴状の総点検をして、いつ息の根をとめるか残りの人生にずっとつきまとう影をつくって差し上げるかと思ったり、こんなことで私の貴重な時間が奪われたなんて不快極まりないと感じたり。もう一言付け加えるなら、この文章が読まれても読まれなくてもどっちでもいいけれど、私には正義のためとか人のためなんて考えは端からないし、ここの情報を使ってお為ごかしはやめたほうがよいと忠告しておく。相手が不快で邪魔でしようがないなら脅したりすかしたりしないで私のように決定打をひっそり用意して、時限装置のスイッチを入れるだけでいいじゃないか。私は時間がもったいないので片手間にやっている。四六時中ペチャクチャおしゃべりする余裕などないし。

ということで、また旅の時間をつくり東北へ行こうと考えている。気仙沼に行きたいのだ。ずっと東北のことを考え、東北の現在を調べるにつけ、復興はまだまだなのだった。報道量が少ないため被害規模が首都圏からは見えにくいけれど、宮城県南部、仙台市近郊もまた相当な津波被害を受け、いまだ沿岸部は元どおりになっていない。報道が多かった北部は言わずがな。昨年の旅で訪れた浪江町の更地に還った沿岸部と等しくつらい状況にある。しかし、すくなくとも首都圏では震災の記憶は風化しはじめていて、ぼんやりそろそろ元どおりになっただろうと宮城県を思っている。来年、再来年になれば現実と想像の落差はもっと広がるだろう。つまり復興は二十年後を見据えた長丁場なのだ。

そして未だに国を、東電を批判するという口実で東北を差別し呪詛を吐く人々がいる。デマを流し嬉々としている人がいる。毎日毎日、東北への呪詛を吐くくらいなら、実際に足を運んで実情を見ればよいのにと思うのだけれど、ずっとスマホの画面やキーボードを前にしたまま六年、七年が経過しようとしている人々である。様々な実生活上の問題をはらんでいた人が、こうした病理に侵されているのだがまったく同情はしない。私はこれでも雑誌を創刊した人間なので少し調べれば匿名の誰それがどこの誰とだいたい見当をつけられ、もう少し調べるといろいろわかってくるので、ああいうモンスターが実はナニナニだと把握している。冒頭に書いたクズだけでなく。バレバレなのである。

なんてくそったれな世界なんだと陰々滅々としてくるけれど、自分の限りある時間で最大効果を得るほうが得策だろうと気分を変えることにしている。

Fumihiro Kato.  © 2018 –

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・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なる人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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