なぜ権利の寸借詐欺をするの?所謂パクリ

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ここ最近、私に限れば撮影し製作した画像を盗用されていないが、あっちでもこっちでも著作権無視のパクリの話が賑やかだ。直近で私が被った代表的なパクリ事例はヤフオクでの画像盗用で、オークション開催者のYahooがまったく策を講じずひどい目にあった。バレないと思っているのか、バレても上等の気持ちで権利物をパクるのか、こういった盗人詐欺師の心の内がまったく理解できない。理解できるところがあるとすれば、作品を作成を製作する才能と技能がないためパクるという点だけだ。

タイトルでの問い「なぜ権利の寸借詐欺をするのか」は、そいつに才能と技能がないからではあるのだけれど、それにしたって常識と遵法精神と他人を思う気持ちの欠如は「どうしてそうなるのだろう」なのだ。モノをつくることで、つくられたモノを自由にできるのは製作者だけである。ま、販売権であるとか複製権であるとか、商品化権などをバラ売りすることはあれど、これをコントロールできるのは著作者だけだ。あと、好き勝手にしていいよと判断を下すのも著作者の権利である。少しくらいなら権利の侵害をしたとしてもバチは当たるまい、と言うならコンビニでチョコレートを万引きしてみろと答える。そんなのお安い御用なら完璧な泥棒根性であるし、できるわけがないと首を横に振るなら「なぜ著作物は盗めるのか」と小一時間問い詰めたい。

時代は「権利、権利、言うな」なのだそうだけれど、こういう泥棒が自らの権利を他者に侵害させ放題にしている例というのを見たことがない。この手の人物のカバンから財布を抜き取れば怒り出すだろうし、住んでいる部屋にどかどか勝手に上がり込んで生活しはじめたら110番するにきまっているのだ。「そこまで重大なことではないでしょ、著作権の侵害は」とするなら、これこそ盗人猛々しい訳で、侵害されてどこかで広められたら宣伝になるでしょうなんて言い訳を私は聞く耳を持たない。勝手に宣伝する気があるなら、まずおまえが金払えである。金に執着する訳ではないけれど、金でしか取引ができないのだから仕方ない。

「金を払う価値がないものだから剽窃する」という自白と言い訳もよく耳にする。それを言ったら前述のコンビニの例であり、チョコレートを万引きしても「金を払う価値がないものだから」で無罪放免、になる訳ないだろなのだ。もし金を払う価値を感じないなら、あなたの手でオリジナルを製作しろである。才能があり技能もあるのだから、金を払う価値なしと感じるのだろうし。で、つくれるの? である。つくれないから盗むのだ。ほら、才能はないわ技能もないわで、しかも泥棒詐欺師だとしたら最低だよね。「いやいや、ちょっと面白いことしようと思っただけでさ」と言うなら、自分で面白いオリジナルをつくれ、つくれないなら「おまえはつまらない人間なんだから」何もせず静かにしていろだ。

そもそもセンスというものは、何を見てきたか、つくってきたか、考えてきたかの経験値なのだ。見る、つくる、考えるために投資してきた結果である。こういった投資と、味噌糞に評価される屈辱を経て獲得したものなのだから、著作者は権利に基づいて代金なり製作物をコントロールすることを求めるのだ。そして製作者の感情を書くなら、ナニモノかに愛があるからつくっているのであり、作品は愛そのものなのだ。声をかけてくれれば、まっとうな相手なら作品を貸すのだが。

Fumihiro Kato.  © 2016 –

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・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画、取材 ・Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告 武田薬品工業広告 ・アウトレットモール広告、各種イベント、TV放送宣材 ・MIT Museum 収蔵品撮影 他。 ・歌劇 Takarazuka revue ・月刊IJ創刊、編集企画、取材、雑誌連載、コラム、他。 ・長編小説「厨師流浪」(日本経済新聞社)で作家デビュー。「花開富貴」「電光の男」(文藝春秋)その他。 ・小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・「静謐なる人生展」 ・写真集「HUMIDITY」他
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