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ハイレゾは超音波まで聴き取れる人のためのもので、ほとんどの人にとって必要ないと私は考えている。しかし、音楽が売れない時代の商売と切り捨てる気もない。というのも、CDをアップサンプリングしてリッピングしたものは、CD品質のままリッピングしたものと違いがあるからだ。オシログラフやら計器で測定した訳ではないので、オカルトに取り憑かれている可能性は否定しないけれど。
超音波が骨伝導で可聴域の音に混ざる、という話はある程度信じてよいかもしれない。また丁寧に音源化されたもの、丁寧にリッピングしたものは品質がよい。これらが複合的に、音の違いの差を生じさせているのだろう。だからハイレゾにこだわる必要は、人それぞれであって、不要と割り切る側に私は片足を突っ込んでいるのだ。このためハイレゾにこだわるより、安価ながら品質のよいヘッドホンやイヤホン、オーディオセットを探す労力やお金に投資を回したほうがよいと思っている。
Mac OS にはiTunesがバンドルされている。で、iTunesでFLACは再生できないけれど、可逆圧縮のALACはAppleが制定した規格なので再生できる。したがってFLACからXLDなどのソフトを介してALACに変換すればよい訳で、私もそうしている。さらに、iTunesは32bit 96.0kHzの音源も再生できる。iOS機器にバンドルされているmusic.appはCD品質までという制限があるため、一部で誤解されているみたいだがいわゆるハイレゾやCDをアップサンプリングしたニセレゾが再生できるのだ。
ただし、デフォルトのままでは出力は16bit 44.1kHzに固定されている。人間の可聴域が上限22000Hz相当なのだからこれはこれで当然だ。ハイレゾやCDをアップサンプリングしたニセレゾは、上限を超えた部分がカットされ出力される。そこで、アプリケーションフォルダー内にある「ユーティリティ」フォルダー内にある「Audio MIDI設定.app」を開いて設定を変更する。まあ、ここは騙されたと思って。
あとは、イコライザーをそれぞれの環境に合わせて調整すれば、ほんのすこし人生が幸せになるかもしれない。私はベースがブリッと前面に出ると同時に、スネアがトンと響くように持ち上げている。
Fumihiro Kato. © 2016 –
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