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この写真に深い意味はなく、日記を書くような気分で撮影をした。とはいえ、気に入っている。肩から力が抜けた状態を気に入っている。したがって何mmのレンズで撮影したとか絞りがどうこうとか書くと台無しになる可能性がある。自分自身の気持ちの問題として。
なのだが、別の気持ちがレンズについて話たがっているのでもうすこし文章を続ける。
この写真はそこそこ長いレンズで撮影したわけでも、やや大きめのフォーマットのフィルムを使ったわけでもないのだが、撮影した本人でさえこんな気持ちにさせられる。Tamron SP45mm F/1.8 は不思議だな、と。準広角または標準に分類されるのだろうけれど、そういったカテゴライズがどうでもよくなるレンズだ。力こぶを大きく膨らませてデジタル対応をうたっていた時代のレンズと明らかに傾向が違うしね。かといって、フィルム撮影を念頭につくられた時代のレンズをデジタル機に装着したときとも明らかに別物。SP45mmのよさは「やや大きめのフォーマット」で撮影したような感じ、ココかな。
掲出の写真を日記的に撮影したとき、手前(画像下側)の日陰になっている梢と画面中央の花についてだけ考えていた。面倒な写真にしたくなかったので絞り開放で背景を整理しつつ逆光で云々といった具合。まさにこのモノクロの状態を肉眼で見ていたというか、気持ちが見ていた。そのまんまん写真として像が固定された。
Fumihiro Kato. © 2016 –
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